ブレインズトラスト

各分野の専門家が企業のあらゆる課題解決をお手伝いいたします

 

まだ4年?あと4年?
2012年に適格退職年金(適年)が税制適格でなくなります。
適年に加入している企業はあと4年の間に退職金制度の変更をしなければ
なりません。
 とは言え退職金制度の変更は労働条件の変更が伴いますので、慎重な対応が
求められます。多くの企業では時間をかけて制度の変更を行っているのが実情です。
今からでも遅くはありません。ご自身の会社に最も適した解決策が見つかるはずです。
 我々は、退職金制度の変更を実施していくうえで、現状の退職金制度の分析検証と
新たな制度構築のお手伝を致します。
 

適格年金をどこに移行すれば良いのか分からない!
 

退職給付会計の対象企業になってしまうのか!
 

企業年金の運用利回り悪化による積立金不足が心配!
 

退職予定者が増加するが、退職金支払原資が枯渇しそうだ!
 

在職中の貢献度に応じて退職金を支給できるようにしたい!
 

退職給与引当金廃止による、益金課税への対応が出来ていない!
 

退職金制度を廃止したいがどのようにしたら良いか分からない!
あと4年です!

nakao [2008年3月3日] コメント (0)

2007年を振り返って 

2007年は非常に変動の大きい1年でした。2007年上半期は世界全体の株式市場が新高値へ急上昇しました。これは世界の多くの領域でダイナミックな成長がみられた事が背景となっています。BRIC諸国をはじめ、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアなどの先進国世界でも積極的な成長を示しました。特にコモディティは多くの卑金属と農業コモディティ価格が上昇しました。 

新興成長市場における需要拡大と先進国市場の消費者による安易な信用環境状態を招きました。これは、世界各地の繁栄に貢献しました。特に中国からの需要は、卑金属価格を急上昇させました。もちろん、中国のような強い経済成長であれ、ヨーロッパのような膨大な消費者需要であれ、お金はどこかで消費されます。不動産、芸術、株式市場等へ向けられます。 これまでのニュースレターで何度か述べたように、低金利環境が膨大なレベルの負債を導いておりますが、高度資産インフレが永遠に継続することはありえません。日本の投資家にはかなり奇妙に聞こえるかもしれませんが、世界の多くの地域、特に先進国世界では、この5年に亘って巨大な資産インフレが起こっていました。私債・公債は大部分の先進経済地域で歴史的高値を記録しており、アメリカの負債3本柱である「貿易赤字」・「財政赤字」・「私債」がこのことを示しています。これは日本以外の多くの国々で米ドル減退を導きました。日本が異常な低金利環境である為、プロの投資家が日本円を借り、豪ドルのように金利が高く柔軟な通貨に投資するキャリー・トレードの場となり、日本円は人工的に低いままに抑えられています。もちろん、日本は莫大な財政赤字といった独自の問題をずっと抱えていますが、政治家や官僚は、未だ解決の糸口さえ見えていません。 

20078月のサブプライムは衝撃的でした。過去5年間の過剰消費が、世界の金融システムを危機にさらしたことが、明らかになりました。これは、もはやアメリカだけの問題でなく世界規模の信用危機です。これは、90年代初期に日本で起こったことと非常に類似しているように思えます。しかし、解決策は全く違いました。FEDは率先的にこの状況を解決しようと勤め、不況と金融危機から免れました。FEDは金利を低げ、大量の流動性を金融システムに加えました。現在、金融システムが一見正常に戻ったように感じます。銀行は銀行間・民間へと融資を再開し、彼らの貸付が再度認可されているのです!1つ確かなことは、もしもこのように安易な信用環境が継続し、マネー・サプライと流動性が増大すれば、間違いなくインフレを誘発する事になるでしょう。資産価格インフレーションは過去5年で経験済みです。次の段階は日用品のインフレーションで、食料品から電気まで上昇するでしょう。過去数ヵ月間、多くの国で果物・野菜の価格が20%以上増加しているので、大部分の人々は日用品のインフレーションが既に起こっていると思っているかもしれません。ガスと電気に関しては、すでにヨーロッパ地域で過去2、3年の間に200%以上上昇しています。これはこれから起こる事のほんの始まりで、世界の中央銀行はこれからも紙幣を印刷し続け、我々にそれを消費へ向かわせるようにすることでしょう。 

2008年の動向 

では、このような凶報は、我々にとって何を意味しているのでしょう?我々は皆同じ世界に住んでいて、身の回りで起こることに影響を受けます。FEDがアメリカのサブプライム・ローン危機を解決することができなければ、不況を招き、ヨーロッパとアジアの多くの国々へ波及効果を及ぼすでしょう。これは実際に起こりえます。しかし、2000-2001年のように、低金利時の安易な信用環境が再び市場を回復させ、市場が急上昇するポイントが必ずあります。不況があろうとなかろうと、投資家にとっては関係ありません。投資家は目先の収益ではなく、長期運用での収益増加を追及しています。我々は身の回りのニュースによって一喜一憂してしまいます。良い企業は良い企業で、良い長期投資を常に行います。賢い投資家は市場の落下を利用します。そして、低価格でその企業の株を買います。あなたがファンドへ投資する際も、同じことが言えます。2008年に収益を得るための鍵は、将来を視野に入れた上で見通しの良いファンドに投資することです。以下、これから数ヶ月での主な投資機会を見てみましょう。        

 新興成長市場 

新興成長市場は過去5年間上げ相場で、現在はアメリカのサブプライム問題の影響をすこし受けています。大部分の新興成長市場は史上最高値に近い取引がなされています。新興成長市場には、危機感があまりありません。収益はこれらの地域で実際に経済成長を通してなされ、中国などの多くの新興国は現金であふれています。確かに、BRIC諸国の物語は、まだ根強いように思われます。ここでの問題はというと、評価です。中国などの数ヶ国の評価は非常に高く、自然な株式市場訂正は論理的で望ましいのです。市場から活力を幾分か取り出すことが、バブルへの加速を食い止めます。唯一の黒雲は、アメリカの減退・不況がどれ程中国やその他の新興成長市場に影響を及ぼすか分からないということです。お金を印刷しているFEBによって作り出されている膨大な流動性のため、お金は市場内に流入し続けます。とはいえ2008年、私達はこれらの市場に投資することを慎重ながらも前向きに考えています。中東は今現在非常に面白く、長期的投資視野でもアフリカは有望です。アジアの見通しも良いでしょう。特にこれら地域への投資に関しては、ファンド オブ ファンズのアプローチを利用する事が、リスク軽減になるより良い策だと考えます。とは言え、高すぎる評価は訂正のポイントです。新しいマーケット ディストレスト ファンドは興味深く、いくつかの良いファンドがこの市場にあり、2008年面白い展開となりそうです。 

コモディティ 

アメリカが不況に陥れば、卑金属の急上昇が想定されます。もし市場が下がるときがあれば、インフレ時に確実に上昇するので買い時です。インデックスもアクティブ運用型のコモディティファンドも、良い長期投資です。しかし、これからの6ヵ月間で大きなボラティリティが予想されます。私は、いくつかの農業コモディティ、石油、貴金属がこれから数ヶ月間で急上昇する傾向にあると思っています。又、2008年、ゴールドが1000ドル台、石油が100ドル台以上になる事は、想定できる事と考えます。又不安な時に「セーフヘヴン」効果を発揮するため、ゴールドとシルバーは私の大好きな投資対象と考えています。需要と供給の原理を忘れないようにしましょう。大部分のコモディティは不足します。これは価格がここ数年で間違いなく上昇することを意味します。アメリカ経済が失速すれば、銅、ニッケルのようないくつかのコモディティも失速し、価格の劇的な下落を引き起こすこともありえますが、一時的なもと考えています。 とは言え皆様がコモディティについて忘れてはならない事は、総じて不安定な動きがあるという事です。そして又、コモディティはあくまでも長期投資と考えて下さい。素晴らしい長期投資ですが特にこれからの、6ヶ月~12ヵ月間において慎重な選定が必要です。インデックス運用型、アクティブ運用型ファンドどちらであれコモディティに関心をお持ちであれば、市場が下がっているときに投資する、或はゴールドとシルバーのように反発はあるが充分成長の見込める市場へ投資を行いましょう。このような戦略が利用できる多くのファンドが既に存在しています。 

ヘッジファンド 

よほど想定外の状況でない限り、ヘッジファンドはボラティリティを好みます。市場における大幅な上昇、または下降傾向は好ましい状況です。ヘッジファンドは、上昇時、下降時どちらでも収益機会を引き起こします。問題は、レバレッジです。私は、高レバレッジド ヘッジファンドは避けることをお勧めします。市場が激しい動きをするとき、これらのファンドは深刻なトラブルに直面します。昨年を見てみると、大部分のヘッジファンドは非常によい実績を出しています。私は、特にグローバル ディストレスト フォーカスト ファンドが良いと思います。サブプライム問題が継続すれば、これらのファンドは良い実績を出すでしょう。良いヘッジ ファンド オブ ファンズの選択は、安定した投資です。不安な時に、一部のあなたの資金をそのようなファンドへ投資することは、賢いことです。これらは、様々な投資スタイルのマネージャーへ分散することで、多様性をもたらします。いいものもあり、良くないものもありますが、すべて毎月1%以上の収益を出すようにデザインされています。ハイリスクを求める方には、新興成長市場ロング/ショートが非常に人気です。アジアまたは東ヨーロッパ地域ベースの非常に良いロング/ショートマネージャーがいます。ほとんどのヘッジファンドはボラティリティを減らすようにデザインされており、ロングオンリーのものよりもリスクが軽減ざれています。 

不動産 

サブプライム問題は、世界的に不動産ビジネスで巨大な波及的問題を引き起こしました。アメリカの不動産価格は、さらに低下するでしょうから、最低12ヵ月間はこの市場から離れていることが望ましいと考えます。イギリスの商業不動産市場は、この問題によって荒廃しました。大部分のイギリス商業不動産ファンドは、ここ数ヶ月で10%以上下がっています。これらの不動産はセーフへブンと考えられていたため、確かに奇妙な現象です。実のところ、市場は何も変わりっていません。賃貸料はきちっと支払われていますし、稼働率も非常に高いです。問題は、感覚です。多くの投資家は8月後パニックに陥り償還要請をしました。不動産は流動資産ですので、償還のために売られなければなりません。買い手はこれらの強制的売りを利用して、価格を押し下げました。この事実のために、不動産価値査定人は現在、全面的に商業不動産の価格を低い水準に留めています。しかし、ほとんどのファンドは不動産を売っていないだけでなく、実のところ、安くなった価格でさらに購入しています。問題は、ほとんどのファンドが不動産を売っていなくても毎月評価を出さなければならないことです。そのために現在低価格で評価されてしまっているのです。私は現在イギリスの商業不動産ファンドを買わず、もう6ヵ月待ち、今後どう動くかを見てゆくつもりです。6ヶ月以降買い時になるでしょう。不動産は依然として良い、堅実な長期投資です。アジアの不動産と不動産ファンドはさらに面白そうです。成長に伴い人口が増加し、高級な商業不動産と住宅地の需要が増加するのは確かです。 

その他の投資機会 他にも多くの投資機会があります。いくつかは市場とは無関係ですので、これからのいかなる潜在的経済問題にも影響されません。市場悪影響を大きく受けないファンドは未だたくさん存在します。 

総論 

 2008年は、非常に面白い年になるでしょう。非常に不安定ですが、投資家は予期している収益を得るために、より忍耐強くなければならないかもしれません。しかし、収益を生む多くの機会があり、いくつかのファンドは市場で非常に良い実績を出すでしょう。実際、皆様が上昇の可能性があると思っているファンドを低価格で買う大きなチャンスも到来します。キーワードは分散投資です。分散によって収益は減るかもしれませんが、もっと重要なことはリスクが軽減される事にあります。ボラティリティと企業リスクを軽減します。 

あとがき

私は、財政的報いはある日必ず我々に訪れると思っています。世界の政府は、狼狽売りの発生を恐れ常に真実を隠そうとします。政府と大部分の人々は、彼らが莫大な赤字を引き起こすことよりもはるかに多くのお金を費やし、多くの紙幣を印刷しました。先日、世界の中央銀行は歴史上初めて、世界の金融システムを安定させる協調努力をしました。短期的には効果的なのかもしれませんが、火に油を注ぐようなものです。莫大な紙幣増刷が招くものは、インフレーションです。政府は、インフレーションがコントロールされていると伝えるかもしれません。しかし彼らを信じないでください。彼らがしようとしていることは、巨大なインフレーションを招きます。何らかの投資戦略がない限り、これから数年、ごくわずかな期間の延命処置のように思えてなりません。

nakao [2008年1月1日] コメント (0)